機関誌記事(記事単位)

会員限定

2016.04.10

『行政&情報システム』2016年04月号トピックス 行政のオープン化とLinked Open Data

国立情報学研究所 教授/総合研究大学院大学 教授
武田 英明

1.社会の変化とLinked Open Data
社会の変化に応じて行政の活動を変えるのは当然であろう。近年の社会の変化といえば、インターネットの普及であった。80年代に始まったインターネットの普及からの30年の社会変化は急激であった。インターネット普及と社会の変化についてはLessigの議論が参考になる。法学者であるLessigは人々の行動や社会秩序を規制するものとして、4つの要素を提示している。社会は法、慣習(規範)、市場、アーキテクチャという4つの異なるものの影響によって形作られているというものである。ここでいうアーキテクチャとは情報通信交通を含む社会の物理的情報的仕組みを指している。技術の普及による社会変化とは、アーキテクチャの変化による社会の変化である。