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2016.10.10

『行政&情報システム』2016年10月号トピックス EU一般データ保護規則の可決と今後の論点

東京大学大学院情報学環 
客員准教授 生貝 直人

1.経緯と概要
2016年4月、欧州議会本会議においてEU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation、以下GDPR)が正式に可決された。GDPRに置き換えられることになる現行のデータ保護指令が、欧州の20世紀全体に渡るパーソナルデータの歴史と経験を成文化した規範として、全世界における法政策の中心的な参照軸とされてきたことを考えれば、GDPRの採択は、情報社会におけるグローバルなパーソナルデータ法制を巡る議論と実践が、21世紀の扉を開けたことを意味すると表現しても過言ではないだろう。