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2017.06.10

『行政&情報システム』2017年06月号連載 研究員コラム ヨーロッパにおける新たな相互運用性の枠組み

一般社団法人行政情報システム研究所
客員研究員 関口 忠

はじめに
複数の組織間でシステム連携を行う場合、必ず課題となるのが相互運用性である。EUでは、加盟国が独自にデジタル公共サービスを開発することにより、加盟国間での相互接続が阻害されるリスクや市民又は企業が国境を越えて公共サービスが利用できなくなるリスクを抱えていた。そこで、EU加盟国間で調整を図り、それを回避するために開発されたのが「欧州相互運用性フレームワーク(European Interoperability Framework:EIF)」である。これにより、行政における時間節約、コスト削減及び透明性向上、市民や企業に提供するサービスの質の向上(例えば国境を越えたサービス提供など)を目指している。