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2021.12.16

2021年12月号 特集 テレワークにおけるセキュリティ確保 ―テレワークセキュリティガイドラインと中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)―

総務省
セキュリティ統括官室 参事官補佐
和田 憲拓

総務省
主査
服部 裕史

1.はじめに

 総務省では、企業等がテレワークを実施する際のセキュリティ上の不安を払拭し、安心してテレワークを導入・活用していただくための指針として、テレワークの導入に当たってのセキュリティ対策についての考え方や対策例を示した「テレワークセキュリティガイドライン」を策定・公表しています。
 今般の新型コロナウイルスの影響により、これまで未導入だった中小企業等においてもオンライン会議を含めたテレワークの導入が急速に進み、テレワークを取り巻く環境が変化するとともに、サイバー攻撃の高度化等によりセキュリティ動向も変化してきています。また、テレワーク導入企業に対するアンケートでも、セキュリティの確保が最大の課題として挙げられています。
 そこで、本年(2021年)5月、全面的な改定を行い、「テレワークセキュリティガイドライン」第5版を公表しました。また、ガイドラインを補完するものとして、セキュリティの専任担当がいないような中小企業等においても、テレワークを実施する際に最低限のセキュリティを確実に確保してもらうため、「中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)」を策定し、公表しました。