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2023.04.10

2023年4月号 連載企画 先進事例から考える官民連携のあるべき姿no.4 GRアワードの表彰事例から考える官民連携の理想像 ~徳島県上勝町の事例を通じて~

一般社団法人 日本GR協会
代表理事
吉田 雄人

一般社団法人 日本GR協会
GRオフィサー
伊藤 健志

1.はじめに

 一般社団法人日本GR協会は、「課題先進国」と呼ばれるまでになった日本の地域課題を解決するには良質で戦略的な官民連携の手法(Government Relations、以降「GR」)が必要だという考えから2019年に設立されました。GRの必要性を「広める」、GRの成功事例や失敗事例を「学べる」、課題解決にあたるプレーヤー同士がセクターを超えて「繋がれる」ことを目標に活動しています。2021年から始めた取組「GRアワード」では、全国に数多く存在する官民連携事例を協会メンバーが収集し、その中でも特に内容が素晴らしく模範となるような事例を選出し表彰しています。2022年12月に開催された「GRアワード2022」では、最優秀賞・優秀賞の5事例を表彰しました。今回はその中で最優秀賞を受賞した、徳島県上勝町の「持続可能なまちづくり〜ゼロ・ウェイストタウン上勝の取組〜」についてご紹介します。イベント開催当日には、徳島県上勝町の花本靖町長と、上勝町でクラフトビール事業などを手掛けている田中達也さんにオンラインで登壇いただき、取組について説明していただきました。