研究所レポート

報告書

2026.04.14

行政機関へのアジャイル開発導入における民間モデル契約書活用のあり方 報告書

近年、行政機関では、アジャイル開発への関心が高まりつつありますが、本格的な実践にあたっては様々な課題があります。その一つが契約書のあり方であり、いまだ行政機関では実績も検討も十分ではありません。そこで本レポートでは、民間で導入が進むモデル契約書の知見を整理し、行政機関の契約書体系にどのように取り込めるかを検討しました。特に、モデル契約書の要素を調達仕様書に取り込むことによって、行政実務においても紛争予防という契約書の機能を発揮することが可能であることを示しています。

行政機関がアジャイル開発の導入に取り組むにあたっては、プロセス・組織文化・人材など多角的な課題解決が必要となりますが、なかでも契約書のあり方は実務上の大きな論点となっています。本レポートでは、民間で導入が進むアジャイル開発向けモデル契約書をどのように行政機関の契約書体系に取り込めるかを検討しました。

<レポートの要点>

  • アジャイル開発への関心が高まる中、準委任契約のあり方が大きな論点の一つとなっている
  • 民間では、情報処理学会LIPIPAにおいて、アジャイル開発向けの契約書のあり方について複数のグループで検討が進められており、実用的なモデル契約書も提示されている
  • 特にLIP版モデル契約書は、アジャイル開発のプレイヤーの役割やプロセスを定義することにより、紛争予防に資する仕組みが組み込まれており、行政機関がアジャイル開発向けの契約書を策定する上で参考になる
  • 民間のモデル契約書(準委任契約)と行政機関の契約書(請負契約)の間には、ドキュメント構成に違いがあるが、調達仕様書も含めた全体構成において共通する部分が多い
  • 民間モデル契約書の条項の多くを調達仕様書に取り込むことで、契約書本体のテンプレを大きく変更せずとも、実質的に目的に資する(紛争予防)ことは可能

行政機関へのアジャイル開発導入における民間モデル契約書活用のあり方

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