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2016.06.10

『行政&情報システム』2016年06月号特集 海外における先進的データ分析を活用した脱税対策

SAS Institute Japan株式会社
執行役員 阿部 浩也

はじめに
脱税は経済損失額と言う意味において世界最大の経済犯罪と言われています。それはおそらく地球規模で考えると数十兆ドルに及ぶ額と算定されています。2006年に米国のIRS(Internal Revenue service、歳入庁)は年間3,850億ドルの脱税が行われていると推定しました。これを現在の為替レート1ドル=110円で換算すると42兆3,500億円になります。当時の米国の歳入(税収と税外収入の合算)額は4兆3,710億ドル(上記換算レートで480兆円)ですので、8.8%相当にあたります。それも申告上の不正として表面に現れる脱税によるものだけであり、申告されない未知の不正であるシャドーエコノミーという闇取引、地下経済や現金取引は含まれていません。