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2017.04.10

『行政&情報システム』2017年04月号連載企画 社会価値デザインとIT No.7 オリンピック・レガシー

慶應義塾大学SDM研究科附属SDM研究所
研究員 早田 吉伸

1.はじめに
前回、2020年に向けたユニバーサルデザインについて述べたが、こうしたオリンピック・パラリンピックを契機に築いた有形・無形の資産は「レガシー(遺産)」と呼ばれており、競技場建設の見直し報道等を巡り、一般にはあまり聞きなれない言葉が注目をされるようになっている。そこで、今回は、この2020年に開催される東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」という。)におけるレガシーについて考えてみたい。