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2020.08.07

2020年08月号特集 クラウドサービスブローカー を活用した円滑で合理的な クラウドジャーニーの実現

NHNテコラス株式会社
取締役 白倉 章照

1.グローバル動向と国内状況

我が国のクラウドの導入状況は一見して民間企業を先頭に活発な導入や利用が進んでいる印象を受けるが、実態としては、先頭を走る米国と追随するヨーロッパ諸国、その後ろを追う形で中国、韓国をはじめとした東アジア諸国が利用拡大を加速している中、クラウド支出割合の米国との差が7年以上遅れる「抵抗国」と定義される状況にある。(米ガートナー発表)
IT、特にウェブ・インターネット技術を中心としたITインフラ事業領域に身を置く筆者の感覚でも、ここ数年、新規システム基盤の多くにパブリッククラウドが採用され、中でも米Amazonの提供するAmazon Web Services(AWS)や、同じく米MicrosoftのAzure、米Googleの提供するGoogle Cloud Platform(GCP)を中心としたパブリッククラウドサービスが伸長著しく、まさにクラウド全盛時代に入っている印象であったが、国内全体のITシステムのスコープでは、まだまだ本格的な導入期に入っていないという事を統計数値により改めて認識した形だ。