機関誌記事(記事単位)

2022.10.10

2022年10月号 連載企画 躍動するデジタル・イノベーション no.5 革新的アプローチによる都市課題の解決 ~ まがれる自走式ロープウェイによる次世代のまちづくり ~

Zip Infrastructure株式会社
営業
小野寺 亘

1.我々の捉えるZipparで解決すべき 交通課題

 現在、日本の都市部だけではなく、経済成長中の東南アジア各国の主要都市や世界の主要都市では多くの都市渋滞が発生しています。この問題に対し、我々は電気式モビリティのロープウェイZippar(ジッパー)導入によって排気ガス問題解決の一端を担いたいと考えています。しかし、それ以上にZip Infrastructure(ジップインフラストラクチャー)として注目しているのはその都市の交通渋滞による経済損失です。都市の交通渋滞による経済損失は年間約26.7兆円ともいわれており、その解決策として自動運転車や空飛ぶ車も注目されているものの、我々としては既存の自動運転車はこの交通渋滞による経済損失という社会課題を解決するための1つの手段でしかないという考えのもと都市型自走式ロープウェイZipparの開発に至っています。