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2017.10.10

『行政&情報システム』2017年10月号トピックス インタビュー ロボット導入に求められるこれからの「社会システムデザイン」

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ロボットイノベージョン研究センター
副研究センター長 大場 光太郎

1.はじめに
革新的なテクノロジーの誕生は、社会に広範かつ多大な影響をもたらしてきた。自動車、放送網、コンピュータ、インターネットなど、歴史がそれを証明している。こうしたイノベーションの実現には、それを実生活へ導入するための「社会システムデザイン」も重要だ。技術が社会に浸透するかどうか、またどのように浸透するかは、そのための法整備や指針次第で大きく変わり得るからである。今後、社会システムデザインがより重要になる分野の一つがロボットだろう。近年、自動運転カーや医療・介護現場の補助、癒しの存在に至るまで、幅広い分野での実験や実用化が進んでいる。ロボットの導入に求められる社会システムデザインとは何かについて、わが国におけるこの領域の第一人者である、大場光太郎氏に伺った。