機関誌記事(記事単位)

会員限定

2018.10.10

2018年10月号特集 自動運転の実現に向けての「官民ITS構想・ロードマップ2018」

内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室
参事官補佐 八山 幸司

はじめに

 急速に開発が進んでいる自動運転技術は、人間による運転と比べより安全で円滑な運転を可能とすることが期待され、我が国が抱える道路交通に関する様々な課題を解決することが期待されている。

例えば、運転操作や安全確認を補助し、さらには移動サービスを提供する自動運転の実用化が進むことで、高齢者に関わる交通事故の削減、移動手段の確保が課題となっている地方・中山間地域や老朽化した大規模住宅団地(オールドニュータウン)での新しい移動サービス、街中での無人自動運転による送迎等の新サービス、物流サービス等における運転手不足の解消など、自動運転車を使った地域課題の解決や新しいサービスの誕生も期待される。

このように自動運転は、これからの日本における新しい生活の足や新しい移動・物流手段を生み出す「移動革命」を起こし、多くの社会課題を解決して我々に「豊かな暮らし」をもたらすものとして、大きな期待が寄せられている。「官民ITS構想・ロードマップ」は、このような自動運転の目指す方向を示しており、その内容を紹介する。