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2018.12.10

2018年12月号トピックス AIがもたらすつながり 市民サービスとしての対話システム

株式会社エルブズ 開発部 冨永 善視
大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 講師 小川 浩平
株式会社エルブズ 代表取締役社長 田中 秀樹
大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 教授 石黒 浩

1.対話システムの現状と課題

人と人工物をつなぐインタフェースとして、音声対話エージェントが商用に用いられるなど、対話システムがより身近になり、それにつれて対話システムの重要性が増してきている。我々は日常において、人同士での対話に言語情報だけでなく、表情や身体動作といった非言語情報を用いている。対話システムとは、このような人が日常的に用いている対話能力を人工物との対話に活用することにより、より自然で違和感のない情報環境の構築を目的とした人と人工物をつなぐ技術を指す。言い換えると、人工物がもつ言語機能及び身体的リソースを活用し、単なる情報伝達ではなく人とのやりとりを通じて、目的のタスクを遂行することを目的としたシステムである。