機関誌記事(記事単位)

2021.08.13

2021年8月号 トピックス まちづくりのデジタルトランスフォーメーション~3D都市モデル「PLATEAU」の取組と今後の展望~

国土交通省
都市局都市政策課金融税制係長
岡村 亮太

1.はじめに

現在、政府では、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムを構築することにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会「Society5.0」を実現すべく取り組んでいる。Society5.0とは、2016年1月に閣議決定された「第5期科学技術基本計画」において、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱された概念であり、スマートシティはSociety5.0の総合的なショーケースとなる中核的な取組として、各種の政府方針等においてその取組の推進が位置付けられている。また新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って、市民生活のデジタル化が急速に進んだことにより、フィジカル空間に加え、従来以上にサイバー空間の重要性が増しつつある。