機関誌記事(冊子単位)

2018.08.10

『行政&情報システム』2018年08月号(特集:ブロックチェーン)

現在、注目を集めている仮想通貨の基盤技術となっているブロックチェーンは、取引等の記録を改ざんできない形で、低コストに保持することを可能とする技術である。その適用可能領域は幅広く、金融分野にとどまらず、流通、エネルギー、サービスなど様々な産業分野に及んでいる。公共分野への導入も期待されており、実際に諸外国では、登記、文書管理、選挙管理など様々な業務・サービスで導入に向けた取組みが進められている。我が国でも本年5月の「世界最先端デジタル国家創造宣言」において、同技術を業務改革に活用するための実証等の推進が掲げられており、一部の自治体等では既に先駆的な取組が始まっている。
本特集で紹介するブロックチェーンの仕組みや導入事例が、今後の公共分野における同技術活用の検討にあたっての一助となれば幸いである。

 

 

ブロックチェーンも変わるし「公共」も変わる 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、環境情報学部 講師(非常勤) 斉藤 賢爾

ブロックチェーンで政府を変革する Shellpay創業者・CEO ジェーン・チャン

政治をブロックチェーン技術で変える「ポリポリ」について PoliPoli CEO、慶應義塾大学 商学部 伊藤 和真

日本発の3D都市データでイノベーションと行政をつなぐ ライゾマティクス 齋藤 精一

「港区AI元年」-ICTによる区民サービス向上と働きやすい職場づくり(前編) 港区総務部 情報政策課長 若杉 健次、港区産業・地域振興支援部 国際化・文化芸術担当課長 大久保 明子

『行政におけるサービスデザイン推進に関する調査研究』の概要

民間企業におけるICT活用事例 No.31 スマートコンストラクションで「未来の現場」を想像 先進のICTによりお客様の現場をお客様とともに革新 コマツ 執行役員 スマートコンストラクション推進本部 本部長 四家 千佳史

海外公共分野ICT化の潮流 No.7 北欧電子決済の現状から見る電子貨幣の展望 北欧研究所 代表 安岡 美佳、北欧研究所 田中 亜希

ノベーションのためのサービスデザイン No.1 デザインポートフォリオという観点 株式会社コンセント 代表、Service Design Network日本支部 共同代表 長谷川 敦士

行政情報化新時代 No.43 「オープンデータラウンドテーブル」のすすめ 国際大学グローバル・コミュニケーションセンター 准教授 庄司 昌彦

最新事情から探る電子行政の行方 No.32 EU一般データ保護規則が与える電子政府の影響と対応 日本・エストニア/EU デジタルソサエティ推進協議会(JEEADiS) 理事、電子政府コンサルタント 牟田 学

研究員コラム 自治体におけるオープンデータ共同サイト設置がもたらす効果に関する考察 一般社団法人行政情報システム研究所 研究員 松本 智史

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