機関誌記事(冊子単位)

2018.06.10

『行政&情報システム』2018年06月号(特集:公共データの分析と活用の実践に向けて)

一昨年12月に成立・施行された官民データ活用推進基本法では、データの活用を行政機関自らが実践することも目指されており、そのために必要となる各種計画の制定やガイド類の整備をはじめ、様々な施策が講じられているところである。
しかしながら、実際にデータを分析・活用しようとすれば、人材の育成から予算の確保、データそのものの整備に至るまで実に様々な壁に直面する。
本特集では、こうした公共分野のデータを巡る理念と実務の間の隔たりをいかに橋渡ししてゆくべきかについて、データの分析と活用に深い知見を有する有識者と実務家に様々な視点から解説いただいた。
本特集が今後の行政機関自身によるデータ活用の実現に向けた挑戦の一助となれば幸いである。

 

 

行政における統計データの活用と展望 独立行政法人統計センター 理事長 椿 広計

米国連邦政府におけるEBPMの動向 横浜市財政局 財政担当課長、経済産業研究所(RIETI) コンサルティングフェロー 津田 広和

地方自治体におけるデータ利活用のための人材育成について~新潟県燕市の事例から~ データ&ストーリーLLC 代表 柏木 吉基

済生会熊本病院が取り組む院内ビッグデータと地域医療データ連携―電子カルテシステム開発とデータ標準化がもたらす医療の質向上― 済生会熊本病院 副院長 町田 二郎

英国映画界の巨匠ケン・ローチ監督と考える、デジタル・ガバメントの未来 フリーランスライター 内田 伸一

ワークショップによるプロジェクトファシリテーション~&HANDがメトロ銀座線で実証実験にいたるまで~ 一般社団法人PLAYERS ワークショップデザイナー・クリエイティブファシリテーター タキザワ ケイタ

漢字6万文字の国際標準化 独立行政法人情報処理推進機構 技術本部国際標準推進センター 前センター長 田代 秀一

総合無線局監理システムへのRPAの導入に向けて 総務省総合通信基盤局 電波部電波政策課 電波利用料企画室 課長補佐 丸山 誠二/システム計画係長 岡田 真治

デジタル・ガバメントの実現に向けた共通ルール等関連文書の整備状況について 内閣官房IT総合戦略室 参事官補佐 大平 利幸

民間企業におけるICT活用事例 No.30 データ分析と現場の肌感覚の両輪で年間観客動員数1.8倍、動員率96.2%を達成 株式会社横浜DeNAベイスターズ 事業本部 経営・IT戦略部 部長 林 裕幸

海外公共分野ICT化の潮流 No.6 インタビュー:デジタルホスピタルの実現に向けて カナダ・保健医療福祉標準化機構でのCDO(チーフ・デジタル・オフィサー)の取り組み カナダ保健医療福祉標準化機構 CDO エイミー・イー

行政におけるウェルビーイングの設計 No.1 社会の痛覚系を構想する 早稲田大学 准教授 ドミニク・チェン

行政情報化新時代 No.41 投票のデザイン再構築とネット選挙 杏林大学総合政策学部 准教授 木暮 健太郎

最新事情から探る電子行政の行方 No.31 エストニアのインターネット投票の現状と可能性 日本・エストニア/EUデジタルソサエティ推進協議会(JEEADiS)理事、電子政府コンサルタント 牟田 学

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