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2020.03.10

公共分野デジタル化動向(2020.03.10)

・IT総合戦略本部が第85回CIO連絡会議を開催
・広島県がデジタル技術を活用した課題解決の実証プロジェクトを開始
・欧州委員会がデータと人工知能に関する戦略を発表

公共分野のデジタル化に関する興味深い「非公式」情報や、政府・行政機関からのお知らせなど、今ホットな話題を紹介します。 

 

【政府】

■IT総合戦略本部が第85回CIO連絡会議を開催
同会合では、情報システムに係る調達等において、マイナンバーカードの利用に係る認定事業者や電子入札事業者に対する評価を行う「マイナンバーカードの普及等に向けた情報システムに係る調達等における評価制度の実施要領(案)」、および「オンライン手続の利便性向上に向けた改善方針」の廃止について討議されました。なお、同方針については、その趣旨が「デジタル・ガバメント実行計画」に引き継がれることとなります。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai85/siryou.html

 

■政府CIO補佐官の追加募集
内閣官房が政府CIO補佐官の追加募集を実施しています。募集人数は10名程度、締め切りは3月31日までとなります。政府CIO補佐官は、政府CIO、各府省情報化統括責任者(各府省CIO)及び各府省情報化専任審議官(各府省副CIO)等に対し、専門的・技術的見地からの支援等を行います。
https://cio.go.jp/node/2562

 

■総務省が「ICT地域活性化大賞2020」受賞案件を発表
総務大臣賞には、情報整備局が主体となり、福島県須賀川市および古殿町で実施している「消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ」が選ばれました。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000240.html

 

■総務省が統計ダッシュボードの機能を拡充
国勢調査100年にちなみ、利用者が知りたい地域の人口ピラミッドを時系列で表示できるようにするとともに、世界のデータを地図上にグラフで表示できる機能を追加しました。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000052.html

 

■経済産業省がサイバーセキュリティ・情報化審議官を募集
経済産業省や関係する政府機関が使用するITシステムの利活用・高度化やサイバーセキュリティ対策の統括、経済産業省が実施するサイバーセキュリティ関係施策の統括、ITシステム利活用プロジェクト関連施策の統括を行うサイバーセキュリティ・情報化審議官を募集します。
https://www.meti.go.jp/information/recruit/others/kanrishoku/kanrisyoku.html?fbclid=IwAR14doXYJEICmX4PlsZ3zqJPGWs7rlQzadbTEd-R0OJrSc7-6iceq3fOR14

 

■国土交通省が道路交通上の課題解決への3次元点群データの利活用案を選定
8企業12利活用案の応募から、自動運転用地図、高度安全運転支援、道路占用物・地下埋設物の管理効率化、防災・災害対応等に関する6企業10利活用案が選定されました。
http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001289.html

 

■感染拡大をAIで分析 ITベンチャーが開発 新型肺炎(産経新聞)
ツイッターやフェイスブックなど、SNSで行われる投稿を、AIが分析し発生場所や流行を推察する取組をITベンチャー企業が政府系機関からの依頼を受けて行っています。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200225/bsj2002251214001-n1.htm

 

 

【自治体】

■広島県がデジタル技術を活用した課題解決の実証プロジェクトを開始
法面崩落の予測、除雪作業の支援、路面状態の把握の3テーマに関する8件のプロジェクトについて、実証実験が開始されます。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/377558.pdf

 

■全世代型の結婚支援を 青森県が新年度からマッチングシステム構築(デーリー東北)
同システムでは、(1)パソコンやスマートフォンなどから年齢や職業など自分好みの条件を登録、(2)AIで希望条件に合った相手をリストアップ、(3)縁結びサポーターが間に入って相手と対面、(4)気に入れば交際、結婚へという流れを想定しています。
https://www.daily-tohoku.news/archives/31115

 

■AIで藤沢市PR 6か国語動画(NHK)
動画では、市長の口の動きや音声にAIの技術が活用され、画面上は、本人が英語やタイ語、中国語など6か国語を流暢に話して地元の魅力を紹介しているように見えます。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200303/1000044909.html?fbclid=IwAR3bU8njeV_Uq5QldkazpzXcb2sgZkbUXYWoSdN1OS0yWd3iw2LDTSHZBAY

 

 

【海外】

■欧州委員会がデータと人工知能に関する戦略を発表
欧州委員会は、デジタル変革に向けた戦略を発表しました。今後5年間で欧州委員会はデジタル分野において、「人に役立つ技術」、「公正で競争力のある経済」、「開かれた民主的で持続可能な社会」の3つの主要目的に焦点を当てるとされています。
https://eeas.europa.eu/delegations/japan/74916/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E3%80%81%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%A8%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8_ja

 

■インドネシアの2025年デジタルガバメントビジョン(GovInsider)
ジョコ・ウィドド大統領は、今後5年間で公共サービスを改革すると宣言しました。デジタルサービスを作成するとされており、2025年までにGov.UKスタイルのウェブサイトを構築する計画が示されています。
https://govinsider.asia/inclusive-gov/indonesia-digital-government-bappenas-joko-widodo/