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2020.02.10

2020年2月号特集 福岡から始まる「市民参加型スマートシティ」

LINE Fukuoka株式会社 Smart City戦略室 室長 南方 尚喜
福岡市 総務企画局企画調整部 企画課長 井上 雄介

1.はじめに―私たちが考える「スマートシティ」とは

世界各地、国内各地で「スマートシティ」に関する取り組みが進んでいる。ところで、「スマートシティ」とは何なのだろうか。現状、地域ごと、取り組みごとに様々な定義が存在している。例えば「自動運転」や「5G」といった最新のテクノロジーをどのように街づくりに活用するか、という観点から「スマートシティ」化を進めるケースもあるだろう。
しかし私たちはこう考える。スマート「シティ」と言うからには、市民の存在が不可欠だ。主役は市民であり、だからこそ、テクノロジーありきではなく、「市民が困っていること」を起点に考えるべきなのではないか。そして、市民が街づくりに自然かつ継続的に参加できる仕組みが必要なのではないか。そのような思いから、5年・10年先の未来に目を向けるばかりではなく、「今市民の目の前にある困りごとの解決」を重視した、イシュードリブンのスマートシティ推進を、LINEを活用し行っている。
本稿では、福岡エリアにおける具体的な取り組み事例の紹介を通じて、私たちの考える「スマートシティ」のあり方についてお伝えしたいと思う。最初のパートでは福岡市LINE公式アカウントを中心とした、福岡市との取り組みについて(こちらは福岡市の井上氏よりご紹介いただく)。次のパートでは、民間企業との取り組みについて。これらの事例を通して、我々の目指す「市民参加型スマートシティ」について、少しでもご共感いただけたら幸いだ。