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2021.12.16

2021年12月号 連載企画 行政情報化新時代No.57 「生と死」「公と私」とパーソナルデータ

武蔵大学
社会学部教授
庄司 昌彦

1 死×テクノロジー×未来=?

 AIやロボットなどの情報技術が生活の隅々に浸透するなか、私たちの暮らしや社会はどう変化するのか。人や社会への理解を深めながら、どんな問題が起きるのかを考え、人間を中心とした視点で新たな技術や制度を設計していく科学技術振興機構の研究領域「HITE(人と情報のエコシステム)」で、筆者はHITE-Mediaというプロジェクトの研究代表を務めている。これは、未来への想像力が膨らむメディア・コンテンツを制作しさまざまな「問い」を投げかけることで異分野の人々が交わり活発な議論を行う場を創出していくというプロジェクトである。このたび、このプロジェクトから塚田有那・高橋ミレイ/ HITE-Media編著『RE-END 死から問うテクノロジーと社会』(BNN、2021)という本が生まれた。筆者もこの本にさまざまな論客やクリエイターと並んで、本連載に執筆してきたことを基にパーソナルデータに関する論考を執筆した。今回はその内容を圧縮して紹介する。