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2018.12.10

2018年12月号連載企画 民間企業におけるICT活用事例 No.33 「不動産ソリューションによる新・価値創造」を支えるICT レガシーシステム再構築・新技術の活用へ、可能性を拓く道のり

株式会社大京 グループ情報システム部
次長兼高松室長 山根 敏

1.次世代に継承される住生活環境と住文化の創造を目指す

大京グループは1968年のライオンズマンション販売開始以来、全国で45万戸を超えるマンションを供給し、マンション累計供給戸数・管理受託戸数とも国内No.1(※2)の実績を誇ります。これまでにわたり日本で多くのお客様の幸せな暮らしを支えてきた大京グループは、次の半世紀に向けたブランドメッセージ「住まいも 長生きする国へ。」を掲げています。その背景には、少子高齢化と人口減少の急速な進展により、建物の老朽化や空き家の増加が社会問題化する中、壊しては造るというスクラップ&ビルドの社会から、適切な維持管理と計画的なメンテナンスで建物を長く大切に使う持続的社会への転換があります。
大京グループの事業展開は時代とともに変化してきました。経済成長期には新築マンション分譲を中心としたフロー型の不動産開発事業が主軸事業でした。しかし、長引く経済不況の中、景気の変動を受けやすい不動産開発事業中心の収益構造の転換を図りました。マンション分譲事業の効率性と収益性を高めつつボリュームをコントロールする一方で、安定的なストック型ビジネスとして管理受託・請負工事を行う不動産管理事業と、売買仲介・不動産販売を行う不動産流通事業の規模拡大を推進し、2017年3月期の売上高では不動産管理事業と不動産流通事業で7割近くを占めるまでになりました。