機関誌記事(記事単位)

会員限定

2019.06.10

2019年06月号連載企画 民間企業におけるICT活用事例 No.36 「利他主義」を原点に、不動産×ICTで業界変革・活性化を加速 「世界一のライフデータベース&ソリューションカンパニー」を目指す

株式会社LIFULL
取締役執行役員 山田 貴士

1.生活者と不動産会社の間の情報格差を解消したい

掲載情報件数700万件以上、国内最大級の住宅・不動産情報サイト「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」誕生の原点は、当社代表取締役社長 井上高志が新入社員としてマンションを販売していた当時の体験にあります。若いご夫婦のために、自社のみならず他社の物件情報を“足”で集めてご紹介することにより、ご夫婦は希望する物件と出会うことができました。そのときのご夫婦の幸せに満ちた笑顔を見て、そうした笑顔を増やしていきたいという思いと、限られた情報の中から一生に一度ともいえる高価な買い物をしなければならない不合理に対する強い疑念が、創業の萌芽となりました。

「誰もが希望する物件と出会えるように、ICTを活用し生活者と不動産会社の間にある情報の非対称性(※1)を解消したい」。その実現のため、1997年にLIFULLの前身となる株式会社ネクストを設立し、日本で初めてとなる不動産・住宅情報サイト「HOME'S(現LIFULL HOME'S)」を立ち上げました。

(※1)情報の非対称性:取引を行う際、当事者(売り手と買い手)間で情報に格差が存在すること。